![]() |
![]() |
トップ » カタログ » 在庫の中から » 62.千年後の里帰り | アカウント情報カートを見るレジに進む |
最新目録カラー頁PDF
古本倶楽部287号 お喋りカタログ13 |
62.千年後の里帰り遊仙窟 張文成著 川島校訂点 魯迅序 漢文
北新書局 再版 1929年 8,400円 これは唐の時代のお話。旅をしていた男がふとしたことから桃源境に迷いこんでしまい、そこで美女と一夜を過ごす様子を描いた、伝奇的な恋愛小説です。このお話は奈良時代に遣唐使の手によって伝来し、一説には山上憶良が持ち帰ったともいわれますが、ともかくもわが国の文学、ことに和歌に大きな影響を与えました。 ただし露骨な描写があるためか本国では早くに散逸してしまい、日本にのみ伝わっていたのです。それが、およそ千年をへだてて逆輸入の形で、中国にて刊行されたのが本書。なんとも悠長な話ですが、ともかくも、そのことを大いに喜んだ魯迅は、「全文始メテ華土ニ帰ル」と、感動的に本書の序文に書いています。 ちょっと浦島太郎を思い出しませんか? お話自体も、この来歴も。 関連商品一覧
[ 1件目から20件目までを表示しています。 ]
![]()
|
2023年6月 5日 月曜日 | 48663818 リクエスト (2005年9月25日 日曜日 より) |