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54.神保町って下町? 山の手?
大東京繁盛記 東京日日新聞社編 春秋社
重版 函付 2冊揃 昭3 18,900円
「本所・両国」芥川龍之介、「深川残景」泉鏡花、「大川風景」北原白秋ほか、著名文士・画家らによる東京案内書です。
さて、以前から気になっていたのですが、神保町って下町? 山の手? この本を読んでなんとなく氷解しました。
本書は下町篇・山手篇の二分冊となっていますが、「下町篇」の本所、両国、深川、大川端、雷門、日本橋などはわかるとして、「山手篇」に神保町、上野近辺、早稲田、神楽坂を含めているのが興味深い。大正大震災を経た後の出版なので、懐旧的な意図あいの随筆集でしょうが、現在なんとなく私たちの持っている下町、山手という感覚とは異なるようです。
結論からいえば、「下町」って、東京の低い地域というだけではなく、繁華街、もっといえば職人さんたちが、その日の仕事のうさを晴らす遊興設備のあるところ、という感覚なんですね。ですから、書物なんて小難しいものを扱っている神保町は山手というわけ。当時、神保町や上野が「山手」に分類されるのは誰にも常識だったらしいのです。
ちなみに「神保町辺」は谷崎精二の筆になっています。
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