38.波瀾万丈、女の半生

妾の半生涯　福田英子　私家版　初版　
明治37年10月25日　39,900円
　
福田英子こと景山英子は女権運動の魁として知られます。若くして民権運動に参画した英子は明治18年、大阪事件に連座して入獄。日本最初の女性政治犯となりました。出獄後は妻子ある大井憲太郎と結ばれるものの離別、やがて米国帰りの自由党員・福田友作と結婚し、三児をもうけましたが八年後には夫が病死。

この本は、英子の幼いころから夫・福田の一周忌まで、変転する半生を述べた自叙伝なのです。　大井憲太郎との顛末を変名を使って記した「重井との関係」や、大阪事件を芝居にした川上音二郎とのいきさつを述べた「川上音二郎」などなどが収録されています。

あ、この書題、けっして「めかけ」と読まないでくださいね。「わらわ」です。